大手メーカー出身者が集う知能ロボットベンチャーの次のフェーズ

世界初のロボット知能化技術で新たな自動化のスタンダードをリードする

システムエンジニアリング本部長/荒瀬 勇

──ロボットベンチャーは世界的にもマネタイズが難しいといわれていますが、「隠れユニコーン」(評価額が10億ドルを超える未上場のスタートアップ企業)と評されるほどの大躍進です。なぜそこまで評価されているのでしょうか。

2018年に、世界で初めて完全自動化を果たした物流倉庫が中国上海に誕生したのをご存じですか。中国のEコマース分野でAlibabaに次ぐシェアを誇るJD.com様の倉庫です。実は、この偉業を可能にしたのがMujinにのみ提供が可能であった数十台の知能ロボットでした。

弊社は創業当初から一貫して「ロボットの知能化で世界を変える」をコンセプトに、産業用ロボットを知能化するソフトウエアの開発を進め、「考えて動く」知能ロボットを実現してきました。現在では主に物流・製造業界向けに、これまで自動化が難しいとされていた、臨機応変な判断が必要な作業を自動化するソリューションを提供しています。日本・中国・アメリカの3カ国に拠点を持ち、社名通り無人化を推進している企業です。

今までのロボットのみでは不可能だった自動化を実現するわれわれの技術は、高い評価をいただき、国内ではファーストリテイリング様やアスクル様など、多くの企業様に知能ロボットを導入いただいております。

Mujinのミッションは「過酷な労働から人々を解放し、人類が創造性、技術革新、そして世界をより良くする活動に注力できる世界を実現する」ことです。ミッションに従い、最新技術を用いて重い段ボールを運ぶような過酷な重労働や単純作業などを数多く自動化してきたことで、Mujinが本当に世の中をより良く変えていける企業だと評価されていると実感しています。

──自動化が求められる業界にはどのような課題があり、それをMujinの技術によってどう解決されているのでしょうか。

先進国において、一般的に過酷な作業が多いとされる工場や倉庫では、作業者の獲得に苦しんでいます。その中でも労働力人口が減少している日本では、作業者の獲得はさらに困難です。追い打ちをかけるように、コロナ禍による急速なEコマース需要の増加は物流倉庫の人手不足を更に深刻にしています。

「まさにロボットの出番だね」と思われるかもしれませんが、実は従来の産業用ロボットによる自動化方式にはいくつか制限があり、導入を困難にしていました。

従来の仕組みをご説明すると、基本的にはロボットにどのように物を扱ってほしいか動きを事前にティーチング(プログラミング)し、ロボットはその動きを反復するという形で自動化を実現してきました。

しかし、このティーチング作業には高度な専門知識が求められるため、導入の敷居を上げていました。また、事前に教えた作業の反復をしている構造上、その都度臨機応変な判断が求められる作業の自動化は簡単ではなく、不可能なものも多くありました。例えば、箱の中でバラバラに山積みになった部品を拾ったり、ベルトコンベアで流れてくる多くの商品を適切に仕分けたりといった、ピッキングと呼ばれる作業などがあげられます。

こうした理由もあり、世界でもトップレベルのロボット普及率を誇る日本でも産業ロボットの工場における平均普及率は、従業員100人に対して1台といわれています。

そこでロボットの活用の幅を広めようと、われわれが開発したのが、既存のロボットに接続して知能化を実現する「Mujinコントローラ」という製品です。「どのメーカーの産業用ロボットにもアクセスできロボットが自律的に判断し作業を実行する」。これを世界で初めてMujinが実用化し、従来不可能だった作業の自動化に国内外で貢献しています。

「開発力」と「現場力」の高さで得ている信頼

──画期的な技術力を基盤に、世界のトップメーカーと協働で次々と自動化を進めていますが、貴社の強み、独自性をどのように分析されていますか。

Mujinコントローラの最大の特徴は、難解なティーチングをしなくてもいいことと、ロボット自らが最適な動きを分析して動くという点です。これらを支えているのが「開発力」と「現場力」。これがMujinの強みであり独自性です。

ロセン博士を中心に世界20カ国以上から優秀な技術者が集まり、世界トップレベルの「開発力」を誇ります。そこに関心を持った、さらに優秀な人材が集うという好循環が生まれています。

求められるものを形にできる「開発力」に加え、大事にしているのが「現場力」です。産業用ロボットに求められるニーズは、お客様の条件や環境によって千差万別ですが、個々のニーズに対応し、実際に稼働するまでをサポートする「現場力」を大事にしています。

私の統括するシステムエンジニアリング本部は、まさに工場や物流倉庫の現場を知る「現場力」の高いメーカー出身の生産技術者やシステムエンジニアが多いです。展示会や動画でMujinのロボットを見て、「自分の手でこの技術を現場実装したい」という思いを持ったメンバーが多く集まっています。


エンジニアリング部門を大幅拡充し、「現場力」を促進

──荒瀬さんは国内大手機械メーカーから2017年にMujinに転職されました。大きな決断だったと思いますが、その経緯や決め手は何だったのでしょうか。

前職では物流システム部でシステムエンジニアをしていました。中国の工場立ち上げや新機種の開発など入社2年目から挑戦できる環境を与えられ、やりがいも感じていました。

しかしそうしたなか、人にしかできない複雑な作業といわれていた工程を自動化した国内企業の噂を聞きました。それがMujinです。考えられないイノベーションを起こした企業を実際に見てみたくて、思い切って直接アポイントメントをとって会社訪問しました。

そこでCEOの滝野からビジョンやミッションなど、熱量ある話を約2時間聞いたことが転職の大きなきっかけです。当時2017年のMujinは社員30名ちょっとですが、「どのように世界を変えていけるか」「どのように会社を成長させていけるのか」という当事者意識が高い社員ばかりという印象も強く受けました。

この会社訪問以来、ロボット産業におけるリーディングカンパニーになり得るのではないか。いまこの会社で挑戦をしないで10年後、20年後に後悔しないか。そんな思いが膨らんでいきました。

もちろん成功するか失敗するかはわかりません。でも、産業用ロボットのニーズはこれからさらに高まること、世の中の課題解決を実現できる圧倒的に優秀な人材が多いことから、可能性に賭けて転職を決めました。

──今回の採用の背景と求める人物像について教えてください。

すでにMujinは、開発力を担う優秀な人材は世界中から集まり、ソフトウエアの基盤は確立しています。物流・製造業界に絞ったマーケティング戦略が奏功して、引き合いも増えています。

次のフェーズはさらなる「現場力」の強化です。Mujinのロボットシステムの現場実装を担える人材を増員し、お客様の増加に応えるべくエンジニア部門の大幅な拡充を図ります。

そのために求める要素は3つです。一つは「最後までやり抜く力」。受注から納入、そしてソリューション提供までの一連の流れを、責任をもって遂行できる人材を望んでいます。

次に「マクロな視点」。例えば、お客様から「自動でコンセントを抜き差しできるようにしたい」と言われた時に、要望を安易に聞くだけではなく、その背景にある真のニーズを含めて課題解決に当たれるかどうかがポイントです。課題設定は正しいのか、コンセントではなくバッテリーにしたらどうか、自動化以前に解決の糸口はないのかなど、一つの要望に対しても俯瞰的な視点をもって向き合う姿勢が求められます。

最後に「仕組みづくりに積極的に参加ができること」。大手企業ならすでに組織としてのシステムが構築されていますが、Mujinは創業して10年強のベンチャー企業なのでこれから整備が必要な部分が多くあります。例えば、設計レビュープロセスやプロジェクトの進捗管理の仕組みづくりなどの基礎的なところから、設計の自動化、シミュレーションによる最適解分析といった高度な事まで、これまでの経験を生かして遠慮なく提案してほしいです。

まだ世の中にないものを、最先端技術を使って生み出す

──業務を通じて感じられる仕事の面白さや醍醐味を教えてください。

まだ世の中にないものを、最先端技術を使って生み出し、お客様に実際に使ってもらえることを当事者として体験できるのが一番の醍醐味です。

世界規模のプロジェクトに携われるチャンスも多くありますし、出荷効率を従来の2倍にできるなどお客様の生産性向上に貢献できていることが、目に見えてわかるのは達成感につながります。

世界トップレベルの人材、技術力に直接ふれることは、そのまま自身のスキルやキャリアアップになります。また、費用対効果を見越した案件ばかりではなく、時には赤字覚悟で挑戦する案件もあります。失敗しても改善を繰り返しながら挑戦し続けるカルチャーもMujinの成長を支えていると感じます。

──最後に、この記事をご覧の方へメッセージをお願いします。

私自身、入社当初は技術営業として工場や物流倉庫のロボット自動化ソリューションを提案していました。しかし、その後、会社が単独のエキスパートではなくチーム力が必要なフェーズに入ったことで、手を挙げてプロジェクトマネジメントを担当しています。さらにシステムエンジニアリングや物流営業の責任者も担当するなど、会社の成長とともに自身の成長も実感しています。

Mujinはまだまだ成長段階で、会社の成長に寄与できる余地がたくさんあります。ベンチャー企業といっても業績は安定した伸びで、起業したばかりのベンチャーとは一線を画した基盤がすでに構築されています。

国籍や年齢も問わないフラットな企業カルチャーも育まれて、実力はフェアに評価される環境です。世界に開かれたフィールドで、培ってきた経験やスキルをMujinで大いに発揮してみませんか。

出典:ビズリーチ 公募ページ「Mujin株式会社」(2022年2月1日(火)公開)より

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