2023年も無事最終稼働日を迎えることができました。今年も多くのお客様・各パートナー企業様のおかげで、素晴らしい一年を過ごすことができました。この場を借りて深く御礼申し上げます。様々なアップデートがあった2023年をここで振り返ってみましょう!
2023年ハイライト
新製品の発表:
TruckBot(トラックボット)
TruckBotは、トラックやコンテナ内の積荷の荷下ろし作業を自動で行うデバンニング知能ロボットです。1時間あたり1,000ケースの混載荷下ろしを実現する世界最速レベルのTruckBotは、コンテナ内は15メートル奥まで到達することができ、最大22kgのケースを扱うことが可能です。
- TruckBotの脳を司るMujinコントローラで、可動式コンベヤ、ロボットハンド、3Dビジョンカメラを一括制御することで、効率的な経路とロボット動作を生成するからこそ、高能力を発揮します。
- 3Dビジョンカメラを進化させることで、高難度な環境でも高精度認識を実現します。
- これまで倉庫・工場での自動化プロジェクトで得た知見により、ソフトウェア技術に加えてハードウェア設計技術も備えているからこそ、可動・可伸縮式コンベヤ、特殊ハンドを自社開発しました。
知能ロボット向け標準ハンドのラインナップ拡充
知能ロボットが取り扱う対象物の形状やパッケージのデザインは多種多様です。そこで、これまでの自働化プロジェクトで得た経験と高度なソフトウェアを持ち合わせるMujinだからこそ、対象物に合う最適なロボットハンドの設計も自社で行えるようになりました。
シリーズCラウンドにて総額150億円に上る資金調達を実施
- SBIインベストメント株式会社様をリード投資家に、Pegasus Tech Ventures様、アクセンチュア様、Dr. James Kuffner、7-Industries Holdings B.V.様から第三者割当増資による総額123億円の調達を実施。
- 上記に加えて、シリーズCエクステンションラウンドにて、日本郵政キャピタル株式会社様と他1社様より第三者割当増資による総額27億円の追加資金調達を実施。これにより、シリーズC全体での資金調達額は、総額150億円に!
Mujin初のヨーロッパへの進出
シリーズCラウンドの資金調達にて、強化項目の1つに掲げていた欧米での事業加速を、早速実現した年末でした。中国、米国に続いて、Mujinはヨーロッパへも進出し、今後ヨーロッパ全域のお客様がお持ちの課題にも貢献してまいります。
- 子会社「Mujin Europe Holding B.V.」を設立。
- ヨーロッパ初の拠点はヨーロッパの物流玄関口とも言われているオランダ 北ブラバント州アイントフォーフェンへ。
2023年に3つの賞を受賞!受賞数は合計23個へ
今年はMujinにとって3つの賞を賜る、非常に嬉しい1年でもありました。中でも、知能ロボットとAGVを駆使し、Mujinコントローラで一括制御すること実現した「多品種ケースハンドリングシステム」は「第52回 日本産業技術大賞」と「2023年度ロジスティクス大賞」を受賞いたしました!多品種ケースハンドリングシステムの特徴は以下です。
- 段ボールケースや製造現場で多く扱われる様々な形状の通い箱の積み下ろし、積み付け/棚入れを実行する知能ロボット。
- AGVが知能ロボットの元へパレットを供給することで、前後の搬送工程も自動化。
- 知能ロボットとAGVをまとめて一括制御することで、知能ロボットとAGVのスムースな連携を可能にし、全体の生産性向上を実現。
さらに、スタートアップワールドカップ2023にて、今年最も活躍したスタートアップに贈られる「スタートアップオブザイヤー2023」も受賞いたしました!
日本国内での展示会へ出展
2023年は、様々な展示会へも出展させていただき、多くの方に最新の自動化ソリューションの実機をご覧いただけました。
2023国際ロボット展
「変種変量時代の自動化をDXするインテリジェントオートメーション」をコンセプトに、世界最大級のロボット見本市である国際ロボット展へ、過去最大の小間数にて、6つの自働化ソリューションとMujinコントローラの次世代UIを展示しました。
メカトロテックジャパン2023
また、10月には日本最大級の工作機械見本市「メカトロテックジャパン2023」へ、汎用機である知能ロボットと非固定設備であるAGVを用いた次世代モデル生産ラインとして賞を受賞した多品種ケースハンドリングシステム、組み立て作業をティーチレスで自動化する組立知能ロボット+AGV連携、バラ積みピッキングロボット「PickWorker」と共に出展しました。
第8回 名古屋ものづくりワールド
Mujinとして初めてAGVにフォーカスした展示会でもあった「名古屋ものづくりワールド」では、東海エリアの製造現場で導入が広がるMujin AGVの実機を間近でご覧いただき、話題を呼びました。
関西ロボットワールド2023
AGVを用いた搬送工程自動化の熱が高まる2023年は、名古屋に続き大阪で開催された「関西ロボットワールド2023」へもAGVと共に出展しました。
西日本製造技術イノベーション
さらに、九州地方のお客様が持たれている人手不足解決に貢献したいという強い想いから、Mujinとして初めて九州で開かれた展示会「西日本製造技術イノベーション2023」へも出展しました。
お客様導入事例
協和紙工株式会社様
愛媛県にある協和紙工様の第2ロジスティクスセンターへ、1時間あたり1,000ケースの荷下ろしを実現するMujinロボットデパレタイザーを導入し、出荷能力を最大70%向上し、安定的な出荷体制の構築を実現いたしました。
- 2個同時にピックするマルチピック機能をマスターレスで実現することで、混載の積荷にも高能力を発揮する知能ロボット。
- 人員確保の課題に影響されず、出荷作業が継続可能な体制を構築。
- ロボットの安定的労働力をもとに、精度の高い作業計画が策定可能に。
- 業務効率化により、定時より前倒しで作業が完了するように。
- 高能力を発揮する知能ロボットを2台導入したことで、出荷能力が最大70%向上。
花王株式会社様
新設された花王様の物流倉庫にて、出荷仕分け作業の積み付け、積み下ろしを担う知能ロボットと、AGVを導入いたしました。
Mujinのカルチャーを詰め込んだ、新たな動画を公開
Mujinは、自身の仕事を愛する情熱のあるメンバーこそ、真の変革をもたらす人材になれると信じています。
この文化は、Mujinのこれまで、そしてこれからも続く長い旅路のコンパスでもあるのです。そしてグローバルな環境だからこそ、多様な目線や考え方を持つメンバーが会社の成長に貢献してくれています。互いの違いを受け入れて、共に同じゴールに向かうことで、Mujinメンバーの団結力を一層強いものにしているのです。
Mujinでは、ロボット工学と自動化に対する熱い情熱とチャレンジ精神を持ち合わせたメンバーが集まり、日々研究・開発に取り組んでいます。
2023年も、ご支援・ご協力くださったお取引各社様やパートナー企業各社様をはじめ、Mujinを支えてくれたメンバー皆に感謝申し上げると共に、2024年も新たな飛躍の一年にしてまいりたいと思いますので、引き続きMujinを宜しくお願いします!